日本を代表する花はサクラを始めとして幾つも挙げられますが、古来から生活に根付いている点において欠かせないのが、フジでしょう。

藤は花弁を大量に吊り下げてブドウのような房型の花序を作り上げる、見た目にたいへん優美な花です。
古くから、家紋や着物の図案に用いられており、フジの花がひとつあるだけでも和の雰囲気が醸し出されますよね。

長く伸びる丈夫な蔓は籠などの工芸品によく利用されてきました。
現在でも藤製の雑貨はとても重宝されるのですが、そのための職人が減少してきているのだとか。
野生のフジがよく見られるようになったのもそのためだそうで、伝統文化と自然の一長一短の様に、何ともいえない気分になります……。

フジは食用や薬用としても活用されます。
蔓にはポリフェノールが含まれていて健康にいいですし、若芽は花、種子までも料理に利用できるのだとか。

以上のように何かと役立つフジ。
日本では、蔓をはわせるための棚を用いた、藤棚という栽培方法が主流です。
そして浄土真宗親鸞会でも敷地内に藤棚を設置しています。
フジの開花時期は4月~5月とされていますが、気候のためか、富山の親鸞会本部では初夏まで花が咲き続けます。

親鸞会の藤棚の位置は、正本堂脇の芝生広場。
正本堂の正面入り口から右手を見ると藤棚が目に入ります。
藤棚のベンチに座って、友と語らいながら見る会館も、また風情があるでしょう。

法話会の昼休みは、藤棚の陰に入り、風に涼みつつ高森顕徹先生から聞かせて頂いた親鸞聖人の教えを語らい合う法友の姿をみかけます。
いつでも仏法の話に華が咲く環境がまた親鸞会の聖地ですね。

藤棚

藤棚